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バイオグラフィー

にしもりただしは1974年、奈良県に生まれる。
神と仏が日常に自然と入り込む土地で育った。
幼い頃から、身の回りのものに心が向き、
特別な理由があったわけではなく、ただ見えるものを描き続けてきた。
彼の制作は一貫して、
「ただみて、ただかく」
という静かで端的な態度に貫かれている。
世界は、彼が見るから存在するのではなく、
世界が彼に“現れてくる”ことで存在する。
彼はその“現れた出来事(phenomenon)”に対して、
丁寧であろうとする。
テーブルの景色、部屋の光、ガラス壜、木々の揺らぎ、自身の顔。
どれも彼に“現れてきた”世界であり、
線はその存在の輪郭ではなく、
現れの痕跡として引かれる。
色は形であり、形は色である。
存在は描かれた瞬間、同時に“無”でもある。
その感覚は、彼の内に響く
「色即是空、空即是色」
という仏教の思想と静かに共鳴している。
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